日本クレジットカード協会
現在、日本国内には約1億5千万人のクレジットカード会員がいます。つまり、複数のクレジットカードを所有している方も少なくないということです。日常のショッピングからネット通販や公共料金の支払いなどまで、クレジットカードが様々なシーンで用いられ、今やなくてはならないものになっています。
クレジットカードが普及するのに伴い、クレジットカード事業が健全に発展するように図る必要が出てきました。そこで、昭和59年に設立されたのが日本クレジットカード協会です。
日本クレジットカード協会では、クレジットカードによって人々の消費生活が向上し、安全性や利便性に貢献することを目的として、様々な事業を展開しています。
主な事業をあげると、まずクレジットカード事業に関する調査および研究があります。それらの調査や研究によってわかったことをもとに、クレジットカード事業の改善と発展に関する様々な意見や提案を行います。
また、日本クレジットカード協会では、クレジットカード事業の発展のために、様々な広報活動やPR活動も行っています。さらに関係官庁や金融機関、その他内外諸団体との連絡を図ったり、お客様の相談にも対応するのも日本クレジットカード協会の大切な働きとなっています。
クレジットカード会社の審査基準
クレジットカードを利用したい時、クレジットカード会社によって審査基準は違うものの、審査に通る必要があります。
クレジットカードは利点も多く、買物に応じてポイントが還元されたり、様々な付帯サービスも付きます、現金無しでもショッピングを楽しめたり、クレジットカード会社毎に違うサービスを比較してから選ぶと良いでしょう。
そこで様々な審査基準はあるものの、クレジットカード会社が審査で確認するポイントは返済能力があるかどうかという事です、借金をする事には変わりないですから、返済する能力が無ければ審査に通りません。
ここで言う返済能力というのは、返してくれそうな雰囲気をしているとか、信用出来そうな顔つき、態度、話し方というような主観に頼る部分ではなく、年齢や収入、勤続年数、借金額等といった客観的に判断可能な部分が重要になります。
原則としては成人以上で一定の収入がある事が条件になり、無職で収入が無い状態の方は利用出来なくなっています、クレジットカードの申し込みを行う時は、何かしら収入がある状態にしてから審査に挑むようにする事が必要になります。
業者毎に付帯サービス内容が違ってきますし、使用者によって有利なサービスも変わりますから、まずはカードの比較を行ってから、審査基準を満たして申込みを行いましょう。
クレジットカードと年収の関係
クレジットカードはある程度の年収がなければ、つくることは出来ません。
まず、最低年収としては200万円以上が必要です。200万円以上の年収を最低ラインとして、カード会社などは設定しています。
しかし、200万円でつくることが出来るクレジットカードはほとんどないでしょう。流通系や信販系カードでも、300万円以上は必要ですし、銀行系になると400万円から500万円、ゴールドカードなどは500万円から600万円以上が審査基準とされています。
そのため、結局のところ、クレジットカードをつくる事ができる最低ラインは年収300万円と考えた方がよいのです。しかし、ある特定のカードであれば、300万円未満でもつくることが可能となっています。
それは、リボ払い専用のクレジットカードです。色々な会社がリボ払い専用として出しています。しかし、リボ払いは嫌だと思う人もいるでしょう。その場合は、消費者金融系のクレジットカードのり利用もあります。消費者金融系のクレジットカード会社であれば、300万円未満の年収でもつくることが出来ます。見た目は銀行系のカードとあまり変わりはないですし、普通のカードと同じ使い方が出来ます。
このように、クレジットカードと年収の関係はとても密接なものがあります。
海外旅行で多いカードトラブル
海外旅行に行く場合、クレジットカードトラブルはよく耳にするはずです。気をつけて行かなければいけません。
よくあるものが盗難です。街を歩いている時に、スリにやられたりして、気がつけばクレジットカードを盗まれていたという事がよくあります。
これはよくあるケースなので、海外旅行に行く時は、財布以外の所に、クレジットカード会社など、大切な連絡先はメモしておくようにしましょう。
盗まれた事に気づいた時は、1分1秒でも早くクレジットカード会社に連絡をして、利用を停止してもらわなければいけません。10分程度の間に、限度額いっぱいの100万円を使われてしまったというケースもあるのです。もちろん、このような場合のために、クレジットカード会社には保険があります。
そのため、もしも利用されてしまっていても、保障されます。
その他、支払いは円にしますか、現地通貨にしますかと聞かれることがあります。この時、円を選ぶと手数料を上乗せされてしまう事があるので、気をつけましょう。
また、海外旅行でのカードトラブルで、よくあるのがクレジットカードだけでは使えないという場合です。国によってはパスポートの提示を求められることがありますので、その際は提示するようにしましょう。
スキミングとは?
スキミングとは、身に覚えの無いクレジットカードなどの請求が来ていたりする事でスキミングの被害にあったことを知って警察などに被疑届けを出す事で気がつくケースが多い様です。
何処でスキミングの被害にあったのかも解らない状況で気がついた後ではかなりカード限度額一杯で買い物をされていたりします。被害を防止するためには、やはり誕生日などを暗証番号にしておくことは危険です。
被害を防止する為に色々な方法をとりますが、どれも100%防止できるものではありません。そう言った事からも、限度額などを最小にしたり被害にあった時に対処するのではなく早めに自己防衛の意味で考えておく事も重要です。
やはり怪しそうな店舗での支払いやテーブルに着いたままの清算をカードで行うとその危険度も増えていきます。クレジットカードはとても便利な反面こう言ったスキミングの被害にあいやすい危険性が増えます。この様なお店であれば現金で支払ったりした方が無難でしょう。万が一の時のための備えは十分すぎるくらいあったほうが良いでしょう。例え被害にあわなかったとしてもその繰り返しがとても重要だと感じます。
スキミング被害を出来るだけ防止する事は自己防衛でカバーする方が良いでしょう。
フィッシング詐欺とは?
フィッシング詐欺とは、金融機関などのニセのWEBページを表示させることでIDやパスワードなどを盗む行為となります。
特定の金融機関のサイトにログインできるIDやパスワードが盗まれることで、ネット銀行などから不正送金をされてしまう犯罪が起こっています。フィッシング詐欺で使用するWEBページを相手に表示させるためには、金融機関を装ったメールが送られてくる場合が多くなっています。そのメール内にあるURLをクリックすることで、ニセのWEBページを表示させる仕組みがあります。
フィッシング詐欺で使われるWEBページは、近年では本物のWEBページと区別が付かない程に精巧に作られています。したがって、WEBページを見ただけではニセ物であるとの判断ができないため、フィッシング詐欺に引っかかってしまう人が増えています。しかし、フィッシング詐欺に遭わないようにする防衛策は存在しています。
まず、送られてきたメールからWEBサイトにアクセスしないようにすることが挙げられます。常にブラウザから金融機関などのサイトへ行くように習慣付けたいところです。また、金融機関の中では、特定の時間だけに使用できるワンタイムパスワードを発行しているところがあります。ワンタイムパスワードがあればフィッシング詐欺は防げるため、ワンタイムパスワードのある金融機関を選ぶようにすると良いです。
ショッピング枠の現金化とは?
日々の暮らしの中でまとまったお金が必要となるケースは多々起こりうるものです。そんな時には親や友人にお金を無心したり、銀行や消費者金融でキャッシングやカードローンを活用するなどの手段で必要額を捻出する方法がありますが、これとはまた一線を画した方法で、個人所有のクレジットカードを活用してお金を手にするやり方も存在します。それが
ショッピング枠の現金化です。
最近ではインターネットショッピングが普及していることなどもあり、老若男女の誰もがクレジットカードを発行しやすい世の中となっています。こうしたクレジットカードは商品の購入時に使用するとはいえ、実際に口座引き落としとなるのは来月以降。つまりその間はカード会社が利用者にお金を貸していることになるのです。
クレジットカードのショッピング枠の現金化ではその点を有効活用し、ショッピング枠で買い物をしたという既成事実を作ることによって利用者にその分の現金が手渡されます。ただし、その時に受け取れる現金は購入費そのままで額ではなく、それぞれの現金化業者が定めるレートに従って金額が決定されることとなります。
こうして手にしたお金は、もちろんクレジットカードで買い物した時と同じですから、来月以降には自分の預金口座から利用額分だけ自動引き落としされることとなります。
マイ・ペイすリボの仕組み
「マイ・ペイすリボ」はクレジットカードの支払いの仕組みの一つです。名称にもあるようにリボルビング払いの一種ですが、通常のリボルビング払いとは異なり、毎月の支払い額を利用者自身で決めることができる仕組みになっているのが特徴です。
マイ・ペイすリボでは、通常のリボルビング払いと同様に申し込み時に支払い金額を設定します。この金額はクレジットカードの種類に応じて5,000円または10,000円から設定することができます。利用者はこの設定した支払い金額を基準に毎月の支払い額を自己の都合に応じて増額させることができ、場合によっては一括払いをすることが可能です。
マイ・ペイすリボはリボルビング払いの一種であるので、原則として毎月の支払い額に加えてリボルビング払いの手数料もかかります。この手数料は支払い後の残高と金利に応じて決まります。一括払いを行った場合は支払い後の残高が0円になるので、リボルビング払いの手数料はかかりません。また、マイ・ペイすリボでは2回目の支払いから手数料がかかるようになっているため、初回の支払い分についても手数料はかかりません。
なお、多くのクレジットカードにはキャッシング枠を付加することができますが、マイ・ペイすリボを使用することができるのはクレジットカードとしての利用に限ります。この点は留意しておく必要があります。
キャッシングとは?
キャッシングは、いわゆるキャッシュカードに似ているような感じで借金をする方法です。ATMを操作してキャッシュカードと同じような手順でお金を引き出すことができるので、自分のお金ではないかと錯覚してしまいがちなのが恐ろしいところです。
もちろん預貯金を引き出すのであれば、自分のお金ですから無くなっても平気ですが、キャッシングではそうもいきません。借りているという認識が低い人もいるので、そこからあっという間に借金地獄ということもあります。消費者金融のATMだと誰に見られるかわからないという抵抗がありますが、キャッシングの場合はそういう目で見られることなく借金ができるので、他人の目を気にしなくていいというのが大きな特徴でしょう。
キャッシングは審査があり返済能力がある かどうかで借りられる金額が変わってきます。基本的に50万円ほどは、そこまで審査が厳しくなく借りることが可能ですが、そこから先は職業や年収など、いろいろ加味されて引き出せるかが決まってきます。クレジットカードの現金版みたいなものです。それでも利息がついた上で返済をしなければならないので、お金の管理に厳しくない人はキャッシングは向いていないかもしれません。
リボ払いとは?
リボ払いとは、返済しなければいけない金額に応じて、事前に決められた一定の額を毎月返済していく形の返済方法です。毎月の支払い額が一定の額になりますので、返済の管理がしやすいというメリットがあります。
買い物をしすぎて金額が大きくなりすぎたときには、後からリボ払いに切り替えられるサービスを採用しているカード会社もあります。しかし、上手に使わないと思わぬトラブルに繋がってしまいます。商品ごとに支払いの回数や期間が決まっている支払い方法とは違って、支払い残高がある限り返済が続きます。そのため、買い物と支出のバランスが見えにくくなり、無計画に利用してしまうと支払い残高が増えて返済が難しくなることもあります。
月々の支払額が一定になるリボ払いは一見、使い易いサービスですが、利用の仕方を間違えてしまうと借金を抱え続けるという結果を招き易い返済方法になります。
また、リボ払いの金額が利用枠を超えてしまった場合には、カードが使えなくなったり、超えた分については1回払いのみになることもあります。契約内容をよく確認してから利用するようにしましょう。無理のない返済計画を立てることは大切ですが、便利なリボ払いも使いすぎると大変なことになります。仕組みを理解したうえで上手に使うようにしましょう。